言葉の書き溜め

色々な事を整理する為のブログです。

原稿用紙と万年筆

 何か文章を書くとき、僕はよく紙の原稿用紙を用意して、愛用している万年筆を使っている。

 これまでは文章を書くこと自体が好きなだけで、それ以上のことを求めていなかった。

 だから原稿用紙に散文を書いては捨てるを繰り返していた。

 たまにこの話を誰かが読んだらどんな感想を持つか気になるものが生れ、それはネットで細々と挙げている程度だった。

 最近はそんな心情にも変化が起きている。

 僕は少し前から先生と親友から言われたある言葉とずっと向き合ってきた。

 

 「君は他人に理解されることを諦めた方がいい。ただ、理解してもらう努力はしなければならない」

 

 この言葉が二人から出たのには様々な理由があるが、端的に言えば僕が殻に閉じこもりすぎたことに対するお叱りだった。

 自己完結ばかりしていたら、心の扉が錆びついてしまい、名探偵コナンのCM時に開閉されるドアの如く建付けが悪くなってしまった。

 自己完結が悪いという訳では決してない。

 大切な個性であって、重要な防御策でもある。

 ただ僕自身がそればかりをやってしまった結果、他人に自分を分かってもらう事を極端に避けるようになってしまっていた。

 これは自分を他の誰かに開示するという行為のリハビリとも言える。

 使わなければ壊れるのはモノも人も同じだと思う。

 万年筆は特にその傾向がある。

 全く使わずにインクが渇けば固まってしまい、ダメになってしまう。

 水洗いなどのメンテナンスは勿論、使い続けるというのも立派なメンテナンスの一つだと言える。

 僕も万年筆と同じで、自分を開示することで色々なものが固まってダメになってしまう前に、なるべく使っていくことにした。

 ただ自己を開示する危険性も忘れてはいないので、インク切れを起こさない程度にやっていきたい。

 これまでよりは更新することになりそうなので、Twitterが少し騒がしくなるかもしれません。